【NEWS】学校広報専門誌「図画広報」創刊 ▶︎

【実務ノウハウ/Webコンサルタント】効果を“見える化”する学校広報へ。

※アド・リング 田中 十升 代表/WEBコンサルタント

数値で把握する仕組みづくり

学校広報において、Webサイトの運営は“つくること”より“どう活かすか”が問われる時代になっています。
受験生がどこで学校を知り、どのタイミングで興味を持ち、いつ出願を検討するのか——。
その流れをデータで可視化し、次の一手につなげることが、広報活動の効果を大きく左右します。

広報の成果は、測ってこそ改善できる

学校のWebサイトは、情報発信だけでなく“広報ツール”としての役割も担っています。
とくに志願者数を増やしたい場合、以下のような**「数値で把握できる仕組み」**が重要になります。

  • 資料請求数や説明会申込数
  • 出願数の推移
  • 学校名検索数やWebサイトの訪問傾向
  • 使いやすさの評価

これらを定期的に確認・分析し、次の施策を具体的に考える流れを整えましょう。

検索データで“認知の広がり”を可視化


学校訪問や塾向けPRなどのリアルな広報活動が進むと、学校名での検索が増える傾向があります。
Googleサーチコンソールを活用すれば、学校名の検索回数や検索キーワードの推移を可視化できます。
Webとリアルを連携させて、「広報が届いているか」を定点観測しましょう。

フォーム項目で“広報効果の源泉”を探る

資料請求フォームなどには、以下のような項目を追加すると効果的です。

「どこでこの学校を知りましたか?」
□ Google検索 □ SNS □ 駅広告 □ 紹介 □ その他

どの媒体が志願につながったかを把握できるだけでなく、次に投資すべき施策の判断材料にもなります。

Webサイトの“使いやすさ”も効果に直結


サイトの使いやすさは、有効性・効率性・満足度の3要素で評価できます。

・評価軸:魅力的なメッセージ・進学実績・在校生の声などがあるか

・効率性:情報にすばやくたどり着ける設計か(導線・デザイン)

・満足度:親しみやすく信頼感が伝わっているか

これらを意識したUI設計とコンテンツ整理が、出願率にも直結します。

アクセス解析で精度の高い改善を

GA4などのアクセス解析ツールを使えば、以下のような行動データが取得可能です。

  • ページごとの閲覧数・滞在時間・離脱率
  • スクロールの深さ、クリック位置
  • どこから来て、どこへ移動したかの導線把握

定期的にデータをチェックし、実際の動きに合わせて改善することが、成果につながる広報サイトを育てるポイントです。

編集部より

「とりあえず発信する」から「数字で振り返って、改善する」へ。
効果測定の仕組みがあるかどうかで、学校広報の精度と説得力は大きく変わります。
まずは“測れる仕組みづくり”から始めましょう。

目次